西九条シエスタ、
新年のご挨拶もすっ飛ばして、
しらっと一月を終えようとしております。
遅いっ!!
と怒られてしまうかもしれません。
けれども、一言言わせてください。
今年も何卒、何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、
暖冬と言われておりましたが、先週からぐんっと寒くなったり、少し和らいだり。
皆様お風邪などひかれませんように、お気を付け下さい。
京都の冬は底冷えと言いますが、
毎年毎年、本当に寒い。
雪国で育った私でも寒い。
えげつない寒さです。
それほど寒い京都ですが、
京都市内は毎年数える程しか雪が降りません。
先週積もった雪も、降ったその日の夕方には溶けてしまいました。
雪国育ちの私なんかは、なんだか物足りないような気がしてなりません。
けれど、そのすぐに溶けてしまう雪の儚さこそ、
京都の雪景色の真髄と仰ったのが、写真家の水野克比古先生です。
『京都雪景色』(写真:水野克比古先生)には、
すぐに消えてしまう京都の束の間の雪景色がおさめられています。
「はじめに」で書いてらっしゃる水野先生の言葉に、
どかどか降る雪を待ちわびていた私は、ハッとさせられました。
この本では、
京都を洛中、洛東、洛南、洛西、洛北の順に区分して、
京のさまざまな雪景色の写真を載せています。
簡単な解説と所在地、神社仏閣であれば拝観料や拝観時間、アクセス情報
も掲載しています。
表紙はこちら、
常寂光寺(本文では69頁) |
妙蓮寺(13頁) |
雪の降る中、凛と立つ椿です。
昔住んでいた家の傍に、椿を生垣にしているアパートがあったのですが、
その椿は毎年毎年どっしりとした雪に埋もれていました。
この椿は、雪を背負いながらも花の姿がはっきりとしていて、色が鮮やかですね。
円山公園(35頁) |
太陽の光が当たると雪が眩しくて、ちょっとドキドキしてしまいます。
貴船神社(105頁) |
赤と白のコントラストがとてもきれいです。
ほんのり点いている灯りが、逆に雪の冷たさを感じさせます。
この他にも雪の積もった庭園や池など、風情を感じさせてくれる京の儚い雪景色が沢山おさめられています。
こんな景色が見られるなら、
えげつない寒さにも耐えてみせましょう。
もう一度雪よ降れ!!
今はそんな気分です。
ストーブに当たっている今ならば。